マーモセットによる医薬品開発試験の導入について

2176 イナリサーチ

 2014年01月20日09時05分


平成 26 年 1 月 20 日
各 位
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株 式 会 社 イ ナ リ サ ー チ
代 表 取 締 役 社 長 中 川 賢 司
(コード番号: 2176 )
問い合わせ先 : 執行役員 総務部長 野 竹 文 彦
電 話 番 号 0 2 6 5 ( 7 3 ) 6 6 4 7



マーモセットによる医薬品開発試験の導入について

株式会社イナリサーチ(以下「当社」)は、平成 25 年 4 月 8 日付で日本でのコモンマーモセッ
ト(注1:以下「マーモセット」)研究の先駆者である公益財団法人実験動物中央研究所(野村龍
太理事長:以下「実中研」・下記概要参照)と共同研究契約を締結し、実中研が 1978 年から 36
年間にわたり蓄積した背景データ利用と動物取扱いに関する技術・経験の指導・提供を受ける体
制を整備し、医薬品開発における非臨床試験領域へのマーモセットの適応拡大に取り組んでまい
りました。当社ではこの間、マーモセット試験の専用棟を設置し、医薬品 GLP 適合施設(注2)
としての設備・手順書・教育された要員を整え、飼育・試験操作法の確立と試験法バリデーショ
ン等を進めた結果、学術研究機関から毒性試験( GLP 試験)を受注し、このほど当該試験を開始
する運びとなりましたので、お知らせ致します。

1.マーモセット試験の意義
マーモセット試験の有用性・将来性としては以下の点が挙げられます。
(1) 小型霊長類としての利点
・バイオ医薬品をはじめとして非常に高価な新薬候補物質が増えており、初期スクリーニング
(新薬候補物質の探索)試験において、カニクイザルに比べて新薬候補物質の使用量が少な
くて済むマーモセットの需要が今後高まる
・ iPS 移植研究の分野でも、マーモセットは他の動物と比較して少量の iPS 由来細胞で移植実
験ができることから応用が期待できる
(2) バイオ医薬品開発における需要
上記の新薬候補物質の使用量が少なくて済む点に加えて、ラットと比べてヒトに類似した反
応性を有している霊長類であることから、今後のバイオ医薬品開発におけるマーモセットの
地位は向上する
(3) 中枢神経系薬の薬効薬理試験・依存性試験の拡大
霊長類であることから、当社が得意とする中枢神経系薬の薬効薬理試験や依存性試験分野で
もマーモセットによるスクリーニング試験の需要拡大が見込める
(4) 欧米での需要拡大
・英国内務省等の欧米行政当局は動物倫理の観点からカニクイザルよりもマーモセットを使用
することを推奨している
・カニクイザルに比べて、 B- ウイルス感染のリスクがないため、試験従事者福祉の点からも欧
州企業中心に使用が拡大している
2.受注体制及び今後の展開
当社が毒性試験実施に不可欠なマーモセット病理検査の経験者を有していることも、早期での
受注獲得につながりました。また、マーモセットの繁殖効率が高い(年 2 回・4 頭出産)ことか
ら、将来的には生殖試験の実施も視野に入れて研究を進めております。

実中研との共同研究に関しましては、その成果の一つを「安全性薬理試験におけるコモンマー
モセットによる FOB( 機能観察総合評価法 )の検討」という表題にて、 2014 年 2 月 14 日 /15 日に
開催される第 5 回日本安全性薬理研究会(東京大学・弥生講堂)で発表いたします。

3.共同研究の相手先の概要
(1)名称 公益財団法人実験動物中央研究所
(2)所在地 神奈川県川崎市川崎区殿町 3-25-12

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