共同研究契約締結に関するお知らせ

2176 イナリサーチ

 2014年05月27日13時00分


平成 26 年 5 月 27 日
各 位
株 式 会 社 イ ナ リ サ ー チ
代 表 取 締 役 社 長 中 川 賢 司
(コード番号:2176)
問い合わせ先: 執行役員 総務部長 野 竹 文 彦
電 話 番 号 0 2 6 5 ( 7 3 ) 6 6 4 7



共同研究契約締結に関するお知らせ


株式会社イナリサーチ(以下「当社」 )は、東海大学、国立大学法人滋賀医科大学および慶應義塾大
学と平成 26 年 5 月 27 日付にて、「MHC 統御カニクイザルの有用性評価と計画生産の検討」を研究テ
ーマとして、共同研究契約を締結いたしましたので、お知らせ致します。
なお、この研究テーマは独立行政法人科学技術振興機構(以下「JST」 )の平成 25 年度「研究成果最
適展開支援事業(A-STEP)【産学共同促進】ステージ シーズ育成タイプ」に採択されております。



1.共同研究の意義および各機関の役割
添付「共同研究契約締結に関するお知らせ(共同プレスリリース)」をご参照ください。

2.日程
共同研究契約締結 平成 26 年 5 月 27 日
共同研究期間 平成 29 年 11 月 30 日までを予定

3.今後の業績見通し
本件が当社の当期業績に与える影響については軽微と思われますが、来期以降につきましては現在算
定中であります。
以 上
※本資料は、 5 月 27 日(火)に兜倶楽部、文部科学記者会、科学記者会にて資料配布をしています。


平成 26 年 5 月 27 日

各位
東海大学
学長 髙野 二郎

国立大学法人滋賀医科大学
学長 塩田 浩平

慶應義塾大学 医学部長 末松 誠

株式会社イナリサーチ
代表取締役社長 中川 賢司


共同研究契約の締結に関するお知らせ(共同プレスリリース)

東海大学(以下「東海大」)、国立大学法人滋賀医科大学(以下「滋賀医大」)、慶應義塾大学(以
下「慶應大」)および株式会社イナリサーチ(以下「イナリサーチ」)は、平成 26 年 5 月 27 日付
「 MHC 統御カニクイザルの有用性評価と計画生産の検討」を研究テーマとして、共同研究
にて、
契約を締結いたしましたので、お知らせ致します。
なお、この研究テーマは独立行政法人科学技術振興機構(以下「 JST 」)の平成 25 年度「研究
成果最適展開支援事業 (A-STEP)【産学共同促進】ステージ シーズ育成タイプ」に採択されてお
ります。


1.共同研究の意義
iPS 細胞技術を用いた再生医療及びがん・感染症といった疾患研究などにおいて、移植拒絶の
緩和は大きなテーマとなっています。ヒトの臓器移植において、ドナーと移植希望者との間の主
要組織適合遺伝子複合体(MHC)の型を一致させることは拒絶反応回避のために重要な要素です。
また、特定の MHC 型が特定の薬剤副作用と関連することが明らかとされ、疾病治療時の薬剤選択
に先立って患者の MHC 型を調べるケースも増えてきています。
一方、カニクイザルはヒトに近い霊長類であり、昨今のヒトでの外傷(損傷)や疾患などで機
能喪失した組織、臓器などの再生医療研究における iPS/ES 細胞の基礎研究から臨床研究への橋
渡し研究への利用が期待されています。
MHC 統御ザルが、現在、国家プロジェクトとして支援対象にある iPS 細胞研究・再生医療研究
およびがん研究や感染症研究における臨床研究の前段階での有効性検討および安全性検討のため
のモデルとして有用であることを実証し、かつ現在自然発生個体に頼っている供給源を計画生産
により安定化することができれば、世界に遅れをとっていると言われている日本の臓器移植医療
研究の進展をはじめとして、人類の健康・生命の維持という社会的な価値創造に貢献出来るもの
と考えております。


2.各機関の役割
この共同研究においてはイナリサーチが JST への報告や予算管理も含めた課題全体の統括を
行い、東海大が研究全般の統括を行います。研究を進める上での各機関の責任者および主たる役
割分担は次のとおりです。
(1) 東海大
医学部医学科基礎医学系 椎名隆准教授(分子生命科学)を研究責任者とし、 DNA タイピ
ング法の開発とその検証および MHC ホモ接合体における遺伝学的・免疫学的解析と情報の収
集を行ないます。
(2) 滋賀医大
病理学講座疾患制御病理学部門 小笠原一誠教授を分担研究責任者とし、 iPS 細胞由来間質
幹細胞による移植評価を行ないます。
(3) 慶應大
医学部産婦人科学教室 木須伊織特任助教を分担研究責任者とし、子宮移植手術の主担当と
して、移植手術、免疫抑制剤管理、周術期の管理を行ないます。
(4) イナリサーチ
試験研究センター 佐藤伸一取締役執行役員を企業責任者とし、MHC 統御ザル( MHC へテ
ロ接合体)の安定供給体制の確立を行ないます。


3.日程
共同研究契約締結 平成 26 年 5 月 27 日
共同研究期間 平成 29 年 11 月 30 日までを予定


1) MHC
:主要組織適合遺伝子複合体。MHC 遺伝子は外来抗原を非自己と認識して、感染病原体の排除
や、がん細胞の駆逐、臓器移植の際の拒絶反応等の免疫反応に関与するタンパク質の遺伝子
情報を含んでいます。カニクイザルの MHC 遺伝子は Mafa と呼ばれ、ヒトの MHC 遺伝子群の遺
伝子構成とよく類似しています。
2) ホモ接合体とヘテロ接合体
:遺伝学において二倍体生物のある遺伝子座が AA、aa のように同じ対立遺伝子からなるもの
をホモ接合体といい、Aa のように異なる対立遺伝子からなるものをヘテロ接合体といいます。
移植寛容という点ではMHCホモ接合体のサルから作製したiPS細胞を用いて同じMHCタイプの
ホモ接合体のサルに移植することが理想的ですが、ホモ接合体のサルは発現率が低く貴重で
あること、iPS細胞の作製に長時間を要し、コストもかかる、という難点があります。そこで
ホモ接合体の細胞をヘテロ接合体に移植することでも急性拒絶反応を抑えることができると
考えられる点に着目し、ホモ接合体のサルから樹立したiPS細胞と比較的発現率の高いヘテロ
接合体のサル個体をセットで提供することを提案しております。現在、ヒトで日本人に多い
白血球の型である「HLA」に着目して進められている「iPSストック事業」も同じ観点による
ものであります。


【本件問い合わせ先】
・東海大:東海大学伊勢原研究支援課 課長 石田秀一 電話番号 0463-93-3964

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